平成28年度 第4回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座 里山づくり編 - 2016.12.09 Fri
里山づくりとは…?

~平成28年度 第4回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座 安全管理研修編~に続いて、「土岐市 高山城跡の森環境保全モデル林」(以下「高山城跡の森」)で行われた『平成28年度 第4回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座』の様子をご紹介します。

「里山づくり後継者養成講座」の講師は『NPO法人 森のなりわい研究所』代表理事の伊藤栄一氏です。今回の参加者は全て「高山城跡の森」の活動団体の方々ということもあって、「高山城跡の森」の利活用にポイントを絞った内容となりました。
「“里山”とは、暮らしと関りがあり、日常的な利用があるところのこと。人が山と関るシステム(仕組み)をつくっていくことが里山づくりにつながっていきます。そのためにも、森林に関する世論調査などを見て社会では何が求められているかを知っておくことも大事です!」

実際に森の散策を楽しみながら、里山づくりのポイントを学んでいきます。
草刈りにも遊び心を!写真左上は、ある特定の植物だけあえて残して草刈りをしているそうです。「全ての草を一気に刈ってしまうとスッキリするしその方が簡単だけど、森をデザインするという意味で、綺麗に見える草や花が咲く草は残して刈るのもおもしろいですね!その時は、全員の意思統一を特に念入りに行ってください!」

高山城跡まで歩くと、土岐の街並みが見渡せます!「山からの見晴らしを良くすることに目は向きやすいけど、対岸や下から見たときにこちらがどう見えるかということを考えながら森づくりをするのも大事ですね!」

「この辺りは湿原にできないかなぁと思っているんですよ。」と、参加者の皆さん。「森は変化があった方が喜ばれるのでいいですね!森林をつくる時も、落葉樹から常緑樹までいろんな色のコントラストがあると面白いですよ!」

「樹冠長率(じゅかんちょうりつ・木の高さに占める葉の部分)は、一般的に4~5割あるといいと言われています。このあたりの木はある程度生長しているので、ここから樹冠長率を上げるのはちょっと難しいかもしれない…。木の高さは地力(ちりょく・その土地が作物を育てる生産力)で決まります。間伐をして地面に光が入ることで草や低木も育つようになってこれば(生物多様性に富んでこれば)地力も上がるので、ひょっとしたらほんの少しなら樹高は伸びるかもしれないけれど…。人工林も高齢化が進んでいるので、今、日本の森は木を伐ることの方が求められているんですね。」

こうして「里山づくり後継者養成講座」でもとても多くのことを学ぶことができました。
『土岐市高山城跡の森環境保全モデル林』では、今回の講座をきっかけにもっと多くのことを学びたいと伊藤先生を招いて「利活用計画策定会議」を行うそうですよ!勉強熱心な「高山城跡の森」の皆さん。今後の活動も楽しみにしています!

~平成28年度 第4回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座 安全管理研修編~に続いて、「土岐市 高山城跡の森環境保全モデル林」(以下「高山城跡の森」)で行われた『平成28年度 第4回 安全管理研修・里山づくり後継者養成講座』の様子をご紹介します。

「里山づくり後継者養成講座」の講師は『NPO法人 森のなりわい研究所』代表理事の伊藤栄一氏です。今回の参加者は全て「高山城跡の森」の活動団体の方々ということもあって、「高山城跡の森」の利活用にポイントを絞った内容となりました。
「“里山”とは、暮らしと関りがあり、日常的な利用があるところのこと。人が山と関るシステム(仕組み)をつくっていくことが里山づくりにつながっていきます。そのためにも、森林に関する世論調査などを見て社会では何が求められているかを知っておくことも大事です!」

実際に森の散策を楽しみながら、里山づくりのポイントを学んでいきます。
草刈りにも遊び心を!写真左上は、ある特定の植物だけあえて残して草刈りをしているそうです。「全ての草を一気に刈ってしまうとスッキリするしその方が簡単だけど、森をデザインするという意味で、綺麗に見える草や花が咲く草は残して刈るのもおもしろいですね!その時は、全員の意思統一を特に念入りに行ってください!」

高山城跡まで歩くと、土岐の街並みが見渡せます!「山からの見晴らしを良くすることに目は向きやすいけど、対岸や下から見たときにこちらがどう見えるかということを考えながら森づくりをするのも大事ですね!」

「この辺りは湿原にできないかなぁと思っているんですよ。」と、参加者の皆さん。「森は変化があった方が喜ばれるのでいいですね!森林をつくる時も、落葉樹から常緑樹までいろんな色のコントラストがあると面白いですよ!」

「樹冠長率(じゅかんちょうりつ・木の高さに占める葉の部分)は、一般的に4~5割あるといいと言われています。このあたりの木はある程度生長しているので、ここから樹冠長率を上げるのはちょっと難しいかもしれない…。木の高さは地力(ちりょく・その土地が作物を育てる生産力)で決まります。間伐をして地面に光が入ることで草や低木も育つようになってこれば(生物多様性に富んでこれば)地力も上がるので、ひょっとしたらほんの少しなら樹高は伸びるかもしれないけれど…。人工林も高齢化が進んでいるので、今、日本の森は木を伐ることの方が求められているんですね。」

こうして「里山づくり後継者養成講座」でもとても多くのことを学ぶことができました。
『土岐市高山城跡の森環境保全モデル林』では、今回の講座をきっかけにもっと多くのことを学びたいと伊藤先生を招いて「利活用計画策定会議」を行うそうですよ!勉強熱心な「高山城跡の森」の皆さん。今後の活動も楽しみにしています!
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