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2017-04

平成27年度 森林・山村多面的機能発揮対策普及セミナー - 2016.02.17 Wed

 山村活性化を支援する!

H27多面的セミナー

 林野庁では、「里山林の保全と利用」に取り組む森林所有者やNPOなどの民間団体、地域住民を支援するために、『森林・山村多面的機能発揮対策交付金事業』(以下「多面的事業」)を行っています。
 2月10日(水)、事業活用のための『森林・山村多面的機能発揮対策普及セミナー』が東京で開催されました。

H27多面的・山本先生

 岩手大学農学部の山本教授より基調講演『3.11後の森と付き合う作法を提案する―マチの森林ボランティア・ムラの森林ボランティア―』
 『東日本大震災』をきっかけに見直されてきている森林ボランティアの現状を紹介いただきました。
 震災を受けて、生活の術を失うマチ住民に対して、森林や自然との結びつきが深いムラ住民は「湧水があり、暖は薪ストーブでとり、食べものはストックした農産物があったから別に困らなかった。」森と人間の関係を見直す時期がきているようです。
 手入れ不足の森林の整備から始まった森林ボランティアは、現在では多様な活動を求めてマチ住民が集まってくる。ムラ住民はさまざまなニーズに対応できるような受け入れの仕組みを作る必要がある。愛知県矢作川流域の『森の健康診断』のような、市民が森に入って診断することで、住民が地域の森の様子を知るような方法もマチ住民とムラ住民とを流域単位でつなぐ試みとしておもしろい。木材利用の拡大も広がりつつあり、今まで森林に置き去りになっていた伐り捨て残材が小遣いにかわる『木の駅プロジェクト』も全国的に広がりをみせている。
 このように、具体的な森との付き合い方の作法をうみだすことで、ムラとマチの関係の分断や、人と自然の関係の分断を修復していくことが大切。

H27多面的・Balance

 岩手、静岡、愛知、福岡の4つの団体からの事例報告では、岐阜県の団体さんにも活かせるような活動のヒントがたくさんつまっていました。
 静岡県で活動する『麻機(あさはた)自然体験コミュニティ「Balance」』は、「多面的事業」によって本格的な放任竹林伐採に取り組んでいます。「竹林は夏に皆伐しても秋頃に次の竹が生えてくるけど、晩秋頃に皆伐すると、4月頃生えてくる竹は弱まる。4年間皆伐し続ければ、竹の勢いは弱まってくる。」竹林の宅地浸食にお困りの皆さん、4年間頑張りましょう!「伐採した竹の新たな活用路を見出そうと、竹チップを農業利用するべく実証試験を重ねて遊休農地利活用にもつなげています。竹チップは粉砕の仕方を変えることで、農業に活かせる。農家さんに無償配布して情報提供していただくことで、協力しながら竹の有効活用を目指しています。」

H27多面的・海上の森

 愛知県で活動する『NPO法人 海上(かいしょ)の森の会』は、万博会場を残したいという有志が集まり、「この森を次世代につないでいきたい。」と森づくりに励みます。自然調査、里づくり、森づくり、里山文化、総務情報の5つのグループ活動があり、森づくりグループでは本格的な間伐を行います。通常間伐を行うゾーン、巻き枯らし間伐を行うゾーン、皆伐による植生観察を行うゾーン、景勝を重視した間伐を行うゾーンで、特徴を持たせた間伐を行うことで、海上の森に一番適した森づくりを模索します。
 森林ボランティアでここまでの本格的な森林整備は難しいのでは?「ウチは環境省環境カウンセラー、森林インストラクター、環境教育インタープリター、森林ボランティア指導員の資格を持つ大澤さん(写真右)が計画を立てて指導してくれている。森に詳しい会員がいない場合も、最初に植生に詳しい人に頼んで森林計画をたててもらうだけでも全然違う!そういったアドバイザーに定期的に見てもらうのが理想だけれど、ボランティア団体だと資金面が厳しいと思うので、せめて最初だけは手間とお金をかけるといい。」

H27多面的・紹介

 パネルディスカッションでは、コーディネーターと5名のパネラーで論議を交わします。そんな少数精鋭の中で、岐阜県からはなんと2名の方が登壇。
 『特定非営利活動法人 地域再生機構』所属、『木の駅アドバイザー』の丹羽健司氏は、「この事業は、素人山主さんなどの今まで山と縁がなかった人も巻き込んだ山の仲間づくりができる事業。地域づくりの人たちへもすそ野を広げられるといい。」
 『岐阜県森林・山村多面的機能発揮対策地域協議会』事務局長の森勝氏は、「私の夢は、岐阜県の里山がきれいになること!支援の継続が必要な団体と、自立可能な団体とを見極めながら支援していく。」

H27多面的・トークセッション

 ディスカッションの中で、安全な作業のために取り組んでいることの紹介がありました。
 「イベント開催時の、参加者のレクレーション保険は絶対に加入した方がいい。」とのこと。皆さん大丈夫ですか?サポセンでは岐阜県の団体を対象に、保険についての相談も受け付けていますのでお気軽にどうぞ!
 『岐阜県森林・山村多面的機能発揮対策地域協議会』では、事業対象者向けに県内2ヵ所で安全研修を行いました。「ボランティア団体では、高価で大きい林業機械の購入は難しいので、今後は基本的な安全作業に加え、伝統技術などの人力での林業を見直して紹介していきたい。」とのこと。この研修、ぜひ受けてみたいですね!
 「多面的事業」が始まったことで、今まで山に関わっていなかった人も山に入るようになるという森づくりの輪が全国で広がりつつありますが、山や森を放置したツケとして、隣との境界線がわからなくなってしまって困っているという問題も浮き彫りになっています。「GPSを使って、境を検証することが大事。山主さんたちに境界確定に立ち会ってもらうことで、うちもやってほしいと新たに関心を持ってもらえたり、一緒にやろうよ!なんて山の仲間づくりにもなっていく。」とのこと。

H27多面的

 「多面的事業は、“人”と“地域”と“森林(資源)”のつながりを回復していくことを目的としています。地域の人がみんなで山をどう活用していくかを考えながら事業を進めることで、地域循環のプロ育成につなげていってほしい。山仕事はお金にならないけれど、自分たちの暮らしを回復させるきっかけにしてください!」
 平成28年度の岐阜県の事業募集は平成28年3月31日必着!難しい書類作成など、事務局長の森さんが相談に応じてくださいますよ!『岐阜県森林・山村多面的機能発揮対策地域協議会』募集「H28森林・山村多面的機能発揮対策交付金」のページをチェックして、ぜひ応募してみてください。対象にあたるかわからない内容についての相談もお気軽にどうぞ!
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『ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)』は、岐阜の森づくり(里山づくり)、森林整備、森林ボランティア、木育、木工、環境教育(森林教育)、自然体験などの活動をサポートする「ぎふの森林づくり総合窓口」です。
森づくり活動に必要な用具や木のおもちゃなどの無料貸出も行っています。
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