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2017-11

安全管理研修・里山づくり後継者養成講座を開催しました! - 2015.09.11 Fri

 岐阜県では、安全管理に配慮した里山づくりの技術の向上里山づくりの活動の担い手の養成を目的として「安全管理研修・里山づくり後継者養成講座」を開催しています。
 これまで2回の講座を開催したので、その概要をお知らせします。

里山講習1

 第1回は、7月5日(日)に『岐阜県立森林文化アカデミー』において県内で里山づくり活動に取り組んでいる16名を対象に開催しました。
 午前中に「里山の活用と管理」を『NPO法人森のなりわい研究所』代表理事・所長 伊藤栄一氏、「里山づくりのための安全管理研修」をアカデミー教授 池戸秀隆氏から講義を受けました。
 「里山づくり」は、地域の風土に合わせ、人と自然の力と双方のバランスを取りながら、どの様に利活用をするか考えることが大切という事を学びました。
 また、里山を歩く際に危険となる木や倒木を伐る場合などに必要KY(危険予知)活動や安全管理方法、作業中に起こりえるハチなどの危険な生物への対策を学びました。

里山講習2

 午後からは、8名ずつの2班に分かれ、里山づくりの「活用と管理」「安全管理」を体験しました。
 「里山林をどのように活用するか、そのためにどのような手入れをするか」を課題に、参加者で意見を出し合いました。「散策のできる山になると良い」、「ツリーハウスをつくろう」と次々アイデアが出ました。「この木は、秋に紅葉が綺麗だけれど触るとかぶれるから散策路から離れた場所なら大丈夫かな」、「この木は枯れていて倒れたら危ないから伐った方がよい」、「これは赤い実がつくと可愛らしいから残そう」と、目的に合わせその場の条件と共に整備の方法を考えました。同じ敷地内でも、様々な条件があることや、目的により違った里山づくりができることが分かりました。また、「何年先の将来を見越してどの木を残し、伐るか」という手の入れ方などアドバイスを受け、未来の世代へ森の恵みを伝えつなげる里山の姿を提案しました。

里山講習3

 「安全管理」実習は、森林文化アカデミー演習林内で行いました。アカデミーの学生が皆伐した一部で、斜度は40度近くにもなる急斜面を含む現場でした。
 「さて、この木を伐るとき、どちらに倒しますか?」と講師からの質問。木の根元から幹の先端を見上げ、「こっちに傾いているかな」、作業路の向こうを覗き「下には道が整備され、のり面に草が生えている。その上には倒れないように」、離れた場所から木を見て、「やはり、枝の多く付いている方が重そうだ」等々、様々な条件が見えてきました。一本の木を倒す際、周りにどのような影響があるのか、どの方向が一番安全であるか、慎重に見極めました。

里山講習4

 木を倒す方向とワイヤーを引っ張る方向を決めて、チルホール(重量物を引っ張るための手動式ウインチ)を設置し、ワイヤーを張っていきます。「ワイヤーを張りすぎると倒す木に余計な負荷がかかるので、想定と違うところへ倒れる危険も出てくる」という講師のアドバイスのもと、チルホールのレバーを慎重に前後に動かします。女性の力でも動かせました。「これくらいかな」と講師が確認後、「どれどれ」と参加者の皆さんも感覚をつかもうと実際の張り具合を確かめました。
 第1回目の安全管理研修・里山づくり後継者養成講座は、怪我もなく天気にも恵まれ無事に終了しました。

 第2回は、9月6日(日)に関市内の『岐阜県百年公園』『岐阜県博物館』で開催しました。あいにくの雨でしたが、32名が参加しました。

里山講習5

 「里山林の活用と管理」では、どのように里山が作られてきたのか里山と人間との関係森林の機能・発達段階などについて学びました。里山は、地域や利用する目的によって、様々な形があります。そのため、里山づくりでは、どのように里山林を活用するのか目的を持って手入れする事が大切になります。「里山林がどこにあって、どの様な森林か、どの様に、だれが使うのか」という具体的なストーリーを総合的に考えることが、里山づくりに大切である事を学びました。

里山講習6

 次にフィールドへ出て里山の活用について考えました。「子どもが森林に入っていける遊歩道をつくりたい」、「遊べるスペースを確保する、明るく、見渡せるようにしたい」などの意見が出ました。講師から「ここは不特定多数の人が出入りし、子どもも遊びまわる場所なので、安全の確保が大切」とアドバイスを頂きました。「枯れて倒れそうな木はないか」、「上の方で引っかかった枝などが、落ちてきそうなところはないか」等、里山に入った時の危険を予測し、安全に配慮することが大切であることを学びました。
 また、実際に里山づくりの活動を行っている方の事例紹介や意見交換も行われました。「木の柵を作っているが、やはり10年くらいで腐ってしまうのでどうしたらよいか」という意見に「それを定期的に修繕することをイベント化したりして、里山林利用の関心を持ってもらう」という里山づくりのアドバイスがでました。里山林の何処も抱える問題点、どの様な森林であるのか、誰が所有しているのか、というところでの里山づくりの難しさも話し合われました。

里山講習7

 安全管理研修では、作業前の準備、無理のない作業条件、天候や地形、野生動物、危険生物など、安全管理に必要な事を確認しました。危険予知、ヒヤリハットの周知などの必要性についても学びました。作業現場の条件で、どういった道具を選ぶのか、作業者の体調、危険があった際の緊急対応の役割分担など具体的に想像していきました。「そうか、熱中症等の予防は、まず無理のない作業条件を計画する事で、次に危険予知をした上で水分補給をする事が必要になってくるんだね」、「大勢で作業するときは、現場状況の把握をして人の動きの予測が必要なんだね」、「今まで考えたことなかったなあ、事前に色々予測しとかないといけないね」という参加者の感想をいただきました。

里山講習8

 また、実際に刈払機(草や小径木を刈払うための機械、草刈機)を使い、準備から片付けまでの基本操作や安全装置を確認しながら実習を行いました。参加者からは、「これは、便利だ」、「燃料を混ぜるのはこの容器でちゃんとメモリで測ってやるんだね」、「飛散防護カバーの幅は、握りこぶし一つくらい、ちょっとこれは広いのかな」など声が上がり、普段刈払機を使っている方も新しい発見になったようです。

 第3回は、11月21日(土)に開催予定です。まだ、人数に余裕がありますので、里山づくりに興味がある方は、『ぎふ森林づくりサポートセンター』へお問い合わせください。
Wrote:恵みの森づくり推進課 山田
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