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2017-03

竹細工技術を受け継ぐ!(NPO法人グリーンウッドワーク協会・竹部会) - 2015.06.12 Fri

 関市内で、竹細工に使うための良い竹を入手するべく竹林整備を行う『NPO法人グリーンウッドワーク協会・竹部会』(以下「GWW竹」)。6月10日(水)、月1回行われる材料調達も兼ねた整備活動におじゃましてきました。
 竹細工(鵜飼に使われる鵜籠など)については『ぎふ森林づくりサポートセンター』ブログ「2013.05.13Mon」掲載記事をご覧ください。

GWW竹・竹林入口

 各地で放置され荒れた竹林が多くみられる中、「GWW竹」の皆さんが活動するこちらの竹林の入口は、ほどよく光が差し込んで気持ちがいいですね!
 「GWW竹」が籠作りに使うのは3~5年物の竹太すぎても細すぎても使えません。また、真っすぐに育ったものでも先が折れていると使えないようで、条件に合う竹を探すのは至難の業
 そこで竹細工に使うための竹を育てることを目的として、おととしより試行錯誤で竹林整備をスタートしました。

GWW竹・竹の生長

 写真上段左端が今年出たばかりの竹の子。
 写真上段中央が1年目の竹。竹は1年目で高さと太さが決定するようで、竹の子が地面から顔を出したなと思ったらぐんぐん高くなって「竹の子」の時期はあっという間に終わってしまいます。
 写真上段右端は2年目の竹。根元の部分にまだ竹の子時代の皮が残っているのと、周りの年配竹たちよりも青々としているのが特徴です。
 写真下段は何年目の竹かわかるように、テープを巻いています。ピンクのテープは昨年出た竹の子に印をつけた2年目の竹です。
 と、簡単に説明してしまいましたが、自然相手の作業は大変な苦労がつきものです。今年出た竹の子が数年後の材料となるわけですが、上の竹の子の写真をよく見ると竹が積み上げられている間からかろうじて伸びてきているのがわかります。今回の竹の子は、どれもこうした障害物の間から伸びてきているものばかりで、障害物がない平地から真っすぐ伸びている竹の子は、現時点では皆無でした。平地に出る竹の子は、イノシシが地面に顔を出す前の竹の子を地面から掘り起こしてすっかり食べてしまったようです。だから障害物の間に生えた竹の子だけが生き残れたのですね。残念ながら障害物の間の竹の子はすでに材料として使える真っすぐな竹に育つ可能性は低いのです。数年後の材料のことを考えると重い空気が流れます。

GWW竹・作業手順

 まずは今できることに力を注ごうと作業を進めて行く皆さん。
 竹林整備の作業の流れを見せていただきました。
写真①、竹が密集している場所に生えている竹や、ひねったり曲がったり枯れ始めている竹を選定してノコギリで伐採します。
写真②、倒した竹の枝を先端までナタで落とします。
写真③、運び出しやすいように3m程度の長さに切ります。
写真④、道端へ運び出します。
 テキパキと黙々と流れるように作業が行われていきます。かっこいいですね!!

GWW竹・道端収集

 作業の成果が両脇に積み上げられています!
 ところで、木材は丸太の根元の方を「元口(モトクチ)」と「末口(スエクチ)」と呼んでいますが、同じように竹にも呼び方があるそうです。根元の方を「元(モト)」先の方を「末(ウラ)」(植物の葉や枝の先のことを意味する)と呼ぶそうですよ!「元」と「末」漢字は同じですが竹は特別な読み方をするのですね!おもしろい!

GWW竹・庭師さん

 こちらの会員さんは最近活動に加わるようになったそうです。
 もともと「GWW」の生木を加工することに興味があって、そこから竹にも興味を持ち始めてスタートしました。樹木とは違う感覚を楽しんでいらっしゃるようですね!

GWW竹・竹で枝打ち

 さて、せっかくなので私も少しお手伝いさせていただきました!
 しかし、素人の私は道具を持っておりません!そんな私に与えられた道具はなんと腕の長さくらいに切ってもらった、親指よりちょっと太いくらいの細さの竹
 「ナタがなければこれでたたけば枝が落とせるから!」と、手渡されましたが…。
 いやいやいや、皆さんが使っているのはナタですよ?鋭利な刃物ですよ?コレ、竹ですよ?鋭利な部分ありませんよ?でも、できるとおっしゃるのでやりますけどね…。
 腕をあげて竹を振り下ろします。ガツッ…。鈍い音と抵抗を感じ…やっぱり切れてないですね…。「もっと勢いよく!」という教官の指導のもと3回目くらいでカッ!と小気味よい音と腕を振り切れた感!やりました!成功です!刃物じゃなくても枝払いが出来るんですね!道具がなければ作ればいいじゃない精神、見習います!!
 即席道具での枝打ちは見事に(?)習得いたしましたが、ノコギリでの竹切りは残念ながら何度切っても慣れることができませんでした…。木を切る場合は樹皮が程良く抵抗感があって切り込みを入れられるのですが、竹の表面はツルッツルです。ノコギリの刃を当てるととにかく滑ります。切り込みを入れるまでに時間がかかりました。さらに、竹は中心部が空洞なので、切り込みさえ入れてしまえばあとは簡単に切れるだろうと油断していたら大間違い!縦向きに走る細かい繊維がとても丈夫で全然切れてくれません。丈夫な竹細工に使われる材料なので、繊維が丈夫なのは少し考えればわかることなのですけどね…。
 ひとまず木と竹の違いという大きな収穫を得ました♪

GWW竹・竹見極め

 作業を終えて、真剣な表情で竹林を眺める「GWW竹」まとめ役の鬼頭さん。こういった時間に、あれやこれや考えるのだそう。
 いつも「これでよかったのかな~とか、もっとこうすればよかったかな~とか。」試行錯誤の繰り返しです。
 「GWW竹」の竹林整備活動はまだ始まって3年目!雪や雨で竹が折れたり、竹の子が猪に食べられたり、手がかじかむほど寒かったり、暑くてヘロヘロになったり、蚊に血をすすられたり…。厳しい自然との闘いですが、自分たちが使える竹を作るために竹林整備を続けていきます!
 あの時は大変だった…と笑える日が早く来るといいですね!

 さて、「GWW竹」では、一般の方向けの竹細工講座も行っています!『NPO法人グリーンウッドワーク協会』のブログをチェックして、ぜひ参加してみてください!
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