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2017-04

誰もが楽しめる森づくりに向けて(NPO法人 森のなりわい研究所) - 2014.11.30 Sun

 「森林は癒される!」森林に入る人の多くが持つ感想。より多くの人に楽しんでもらえるように取り組んでいる方達がいるのをご存知ですか?
11月30日(日)、『NPO法人 森のなりわい研究所』(以下「森なり」)の「誰もが楽しめる森づくりに向けて 体験会・意見交換会」が開催されました。
 この体験会は、岐阜県の『清流の国ぎふ森林・環境税』を活用した事業である『森のユニバーサルデザインフィールド化へ向けての試行的取り組み~誰もが楽しめる森づくりへの第一歩~』の一環として行われました。

森なり・誰もが楽しめる森づくり

 「ユニバーサルデザイン」とは、文化・言語・国籍・年齢・性別といった違いや、障がいや能力などを問わずに利用することができる施設などの設計(デザイン)のことです。「森なり」では、運動機能にハンディキャップを持つ人も気軽に森を楽しめることを目的としています。
ステップ1:行ける場所を探す!
ステップ2:行くためのツールを工夫する
ステップ3:行ける場所をつくっちゃう
 今回はステップ2で、「行くためのツール」を体験・意見交換していきます。

森なり・フィールド用車いす

 一番左は、「森なり」と『高橋製瓦株式会社 ユーティライト事業部』(岐阜市にある屋根の工事会社。社内ベンチャー事業として2007年より自転車の開発をスタート。現在では機能性に優れたベビーカーなどの企画・製造を行っています。)が協同で開発中の「電動車いす(アウトドア仕様)」。電動なので、介助者がいなくても進むことができます。
 その次の3輪タイプの車いすは「ヒッポキャンプ」。フランス製のビーチ用車いす。このまま海に入ることもできるという画期的な代物です。
 続いてSUZUKIの4輪セニアカー。これも電動なので介助者がいらないですね。
 そして太いタイヤが特徴の「ランディーズ」。アメリカ製で、この太くて大きいタイヤは超低圧のバルーンタイヤ(触るとふよふよしていて、空気の少ないビーチボールのよう)で、舗装されていない悪路をバリアフリーに変えてくれます。
 最後は私たちもよく目にする、通常の車いすですね。
 
森なり・試運転

 5つの車いすに乗って、または介助者として押してみて、違いや良し悪しを検討していきます。
 まずは周辺で試乗。それぞれの車いすに慣れていきます。
 「これ、体を動かしにくい方だと乗り降りが難しいね。介助する人が大変だ!!」早速意見が飛び交います。
 それでも乗ってしまえばなんのその。さすがに舗装された場所では、どの車いすも走行がスムーズ!
 試しに砂利の部分や芝生の坂を上ってみると…。「す、進まない…。」「重~い!!」という人力駆動タイプの方々。
 実際にまわるのは、整備された遊歩道。さすがにここまで大変ではないはずですよね…?

森なり・乗比べ

 車いすの使い方に慣れたところで、いよいよ森の中へ出かけます。
 景色を楽しみながらの森林ウォーク!!…ができるのは、電動タイプの2種類の車いす。小さな子どもでも1人で簡単に扱えて、自分の行きたいところへスイスイと快適に走っていきます。「早すぎるよ~!ちょっと止まって~!」という人力タイプの方々の声が出るのもやむを得ないですよ。
 写真では伝わりにくいかもしれませんが、3種類の人力タイプの介助者さんたちは、車いすを押すのに必死なんです!!自分だけで歩くなら、なんてことのないとてもゆるやかな上り坂。それでも人を乗せた車いすを押して歩くとなるとこんなにも大変なのだと驚きます。その坂が長いと…もう…ゼェゼェ…。息がきれてほんのり汗も。森林ウォークどころではなくまるでトレーニングですよ!これでは介助者の負担が大きすぎます。

森なり・開発中車椅子

 そんな人力駆動の車いすを横目に、開発中の電動車いすの優秀なこと!!
 同じく電動のセニアカーとの大きな違いは、小回りがきくこと!まるでレーシングゲームのように、スムーズにクルクルと回転できるこの車いすは、写真右のように舗装されていないところでもスイスイ走っていきますよ!!

森なり・階段

 試しに階段の上り下りをしてみました。
 大人の男性2人がかりで必死に持ち上げていきます。上りはまだ耐えられるのですが、下りは被介助者の方が前向きに転がって落ちてしまいそうでとっても怖いです。本来はこういった恐怖心や危険をさけるために、段差や坂を下るときは後ろ向きに下るのですが、試しにやってみて初めてどれだけ怖いかが実感できますね。
 結果、「やっぱり階段は無理だな!!」そうすると、やはりユニバーサルデザインでは、階段のないフィールドづくりが必要だということがわかりました!

森なり・下り

 坂道の下りはなんとか介助者にも笑顔が見られます!
 …それでも、通常の車いすではやっぱり大変。ヒッポキャンプとランディーズの威力が発揮されたようですね!
 なんとか無事に戻ってきた皆さん。
 「いい運動になったね!」と、うっすら疲れが見えるのが介助者さん。やっぱりユニバーサルデザインには、介助者さんの負担を軽減させることが必須のようです。
 対して電動タイプは「楽しかった~!もっと回りたい!!」

森なり

 5つの車いすを体験してみての意見交換会では、「セニアカーが思ったより優秀だった!」「開発中の車いす、いいね!」と、予想通り電動タイプに軍配があがりました!
 開発中の電動車いすの優秀さが際立った体験会でしたが、さすが向上心あふれる「森なり」と「高橋製瓦(株)」さん。ランディーズやヒッポキャンプの前輪のように、タイヤを大きくするともっと走れるフィールドが広がるのでは…と、更に走破性の高いものへと改良していくようです。
 
 『森のユニバーサルデザインフィールド化』に向けて着実に歩みを進める「森なり」。今後の進捗も『NPO法人 森のなりわい研究所』ブログページをチェックしてください!
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