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2017-01

遊びの楽しみをつめこんで(株式会社あそびの森) - 2013.05.31 Fri

郡上市明宝地域にある、株式会社あそびの森「森の工房 木林[ ki-rin]」(明宝木工センター)におじゃましてきました。
 こちらでは、岐阜県産の間伐材を活用した情操玩具や家具などの木製品の製作を行っています。
 今回は、ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)でも大好評の「ぎふの木のおもちゃ」の中から、「まあるいつみき」(ぎふの木のおもちゃ10選、選定)ができるまでを見学させてもらいました。

ma-ruitsumiki.jpg

まずは材料の仕入れから…。
注文した木材を保存する倉庫です。「ぎふの木のおもちゃ」なので、全て県産材です。1Fは広葉樹の保存。2Fは針葉樹の保存と、木材の種類を分けて保存するというこだわりぶり。正確には、保存というよりは、ここで2次乾燥をさせるため、種類を分けて保存しているそうです。
杉などの針葉樹は含水率が高いため、伐採直後は株から樹液が流れ出るほど水分を多く含んでいるそうです。そのため、伐採後は6ヶ月くらい放置して自然乾燥させるのが一般的(これを1次乾燥ととらえる)です。

mokuzai-souko.jpg
       1F 広葉樹                  2F 針葉樹

 空気より含水率が高いと言われている針葉樹は、空気と同じ含水率(約15%)に近づけるように含水率を下げるために2Fで乾燥を。含水率が空気よりも低い広葉樹は1Fで保存をしているそうです。人間の肌の含水率(「お肌の水分量」と言った方がなじみ深いでしょうか?)は正常な肌で50%。ところが人間の肌は乾燥しやすいため、保湿剤などで補うのですが、保湿剤は、含水率が高い(高含水,高保湿)ものが好まれます。ところが、木材については、含水率が高すぎると、時間が経つうちに含水率が下がってくる(空気となじんで空気の含水率に近づくために、木材の含水率は下がる)と、反り、曲がり、ねじれなどが生じてしまいます。それを防ぐために、乾燥を念入りに行うのだそうです。一般的な木工の場合は1次乾燥だけでも十分ですが、「森の工房」では、更に念入りに2ヶ月くらいの2次乾燥という手間暇をかけて木材と向き合っているのですね!

chorocyu.jpg
      初代 ちょろちゅう              改良型 ちょろちゅう
 
  確かに「ちょろちゅう」のように形にこだわりのある商品には、特に念入りな乾燥が必要ですね!「ちょろちゅう」はサポセンにある初代のものと比べると、素材も作り方も相当進化していました!!素材としては、木の部分はヒノキからスギに(やわらかくて、より手触りがいい素材へ)。耳としっぽの部分は革に改良されました。見た目の高級感もアップしたような気がしませんか?シックなインテリアに囲まれた場所のディスプレイとしても素敵ですよね!
 さて、話は「まあるいつみき」に戻り、材料を2次乾燥までさせた後は加工に入ります。

nokogiri.jpg

 仕入れた木材を適当な大きさに切った後、まあるい形になるように切ります。こちらの機械は、糸ノコに比べて刃の目が粗く、大きいです。糸ノコよりも威力が強いため、厚みがある木材でもよく切れるそうです。確かに、学生時代の図工などで使った糸ノコは、刃が切れたり曲がったりと、しょっちゅう壊れていたような気がします…。
さて、まあるく切ったといっても、これでは角があります。次はこの角をとっていくみがきの作業に入ります。この磨きの作業がなんと3段階あるのです!

dankai-1.jpg

 第一段階。ベルトのように見える部分が「やすり」になっています。表側と裏側にあった大きな角がとれました。

dankai-2.jpg

 第二段階。先ほどの機械についていた「やすり」よりも目が細かく、やすりも少しゆるめて張ってあるため、つみきを当てた時に柔らかく当たるため、よりなめらかな丸みがつくれるそうです。このままでもほぼ完成ではないですか?

dankai-3.jpg

 さらに第三段階。「やすり」の目はさらに細かくなり、今度は「やすり」とブラシが交互に当たるような機械でみがきます。写真をとるのを忘れてしまいましたが、第二段階よりも手触りがつるつるして気持ちよく、見た目もツヤがでたような気がしました!これで「まあるいつみき」の完成です!!

tesagyo.jpg

 ここまでの作業を見させていただいて、全ての作業において、人の手によって1つ1つ丁寧に加工が加えられていることがわかります。「まあるいつみき」は全てが世界に1ピース。同じ大きさや形のものはないのです!一般的に積み木などのおもちゃというものは、機械による大量生産で作られているのだと考えられていますが、「(株)あそびの森」で制作されるおもちゃについては、全てのピースが人の手を介して生み出されていることがわかりました。全てのおもちゃが社員の方々の愛情によって生まれているのですね!
 この「まあるいつみき」は積んで遊んだり、積み木同士をたたき合わせて楽器として遊んだり、床に敷き詰めて上を歩いたりと、遊び方は子どもたち次第でどんどん発展していきます!!

wood-toy.jpg

 サポセンでは「まあるいつみき」の他にも、遊びの楽しみをいっぱいつめこんだ「ぎふの木のおもちゃ」(詳しくはコチラ)を無料貸出しています!!お子様が集まるイベントなどで、ぜひご活用ください!!
 あそびの森の皆さん、他、木工家の皆さん、これからも愛情たっぷりの素敵なおもちゃをよろしくお願いします!
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『ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)』は、岐阜の森づくり(里山づくり)、森林整備、森林ボランティア、木育、木工、環境教育(森林教育)、自然体験などの活動をサポートする「ぎふの森林づくり総合窓口」です。
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