緑と水の子ども会議・関特別支援学校② - 2012.09.25 Tue
岐阜県の小中学校、高等学校、特別支援学校などでは
森林や水の大切さ、森、川、海のつながりを学ぶ
「緑と水の子ども会議」という取り組み(授業)が行なわれています。
9月20日(木)、県立関特別支援学校中学部で緑と水の子ども会議が行われました。
「いのちをつなぐ水資源」をテーマに、
元青年海外協力隊の松浦亜希さんを講師に迎え、水資源の大切さを学びました。

はじめに、青年海外協力隊の赴任先であるタンザニアでの暮らしについてお話を伺いました。
生徒らが身に着けているのは、民族衣装として使用される「カンガ」と呼ばれる布。
カンガは衣服としてだけでなく、シーツや布団、日除け、風呂敷として、
また、水や荷物を運ぶ際には、巻いて頭に乗せクッションとして使用することもあります。
タンザニアでは水道が引かれていない家もあり、共同井戸、川や湖などから水を運んで使っているそうです。

幸い、松浦さんが暮らした家には水が引かれていたそうですが、
1年目に暮らした家では、乾季になると水源の湖の水量が減って配水が時間制限となり、
1日バケツ1杯の水を貯めて生活をまかない、
2年目に暮らした家では、山から引いた水を使用していたため雨が降ると泥水になり、
市販の濾過(ろか)装置を使って濾過し、煮沸してようやく飲み水を確保できるという生活を送っていたそうです。
そうした暮らしの中には水を大切に使うための知恵や工夫がたくさん詰まっていました。

そこで、自分たちの暮らしの中では、どんな場面で水を使っており、
その水をどうやったら節約できるか、ということをそれぞれ考えて発表しました。
・お風呂の水を洗濯や掃除に使う
・雑巾はバケツで洗う
・雨水をためて花の水やりや洗車に使う
・洗う前の食器を紙でふく
・食事は残さず食べる
・こまめに水を止める
・水を使うときはチョロチョロ出す
・米の研ぎ汁を庭木にやる
また、ユニークなアイデアとして、
・トイレをボットン(汲み取り式)にする
・おでんの汁で雑炊をつくる
・一日の食器洗いを夕食の後にまとめてやる
など、さまざまなアイデアが出てきました。

松浦さんが日本に帰ってきて一番驚いたのは、
トイレに流す水が飲み水と同じきれいな水(しかも大量に)だということ、だったそうです。
今の日本の生活(郡上市在住)でも、
冬場に水道の水が凍ると、湯たんぽのお湯を翌朝、食器洗いや洗顔に使用したり、
食器を洗う前に新聞紙でふき取ったりという工夫をしているそうです。
水を大切にしようとする工夫は、
まずやってみることが大切だが、「やり続けること」が最も重要だと話されていました。
生徒からは、
「タンザニアの人の水を大切にする暮らしのことが少しわかった。自分でもできることをやってみたい。」
という感想が聞かれました。
Wrote:前西
森林や水の大切さ、森、川、海のつながりを学ぶ
「緑と水の子ども会議」という取り組み(授業)が行なわれています。
9月20日(木)、県立関特別支援学校中学部で緑と水の子ども会議が行われました。
「いのちをつなぐ水資源」をテーマに、
元青年海外協力隊の松浦亜希さんを講師に迎え、水資源の大切さを学びました。

はじめに、青年海外協力隊の赴任先であるタンザニアでの暮らしについてお話を伺いました。
生徒らが身に着けているのは、民族衣装として使用される「カンガ」と呼ばれる布。
カンガは衣服としてだけでなく、シーツや布団、日除け、風呂敷として、
また、水や荷物を運ぶ際には、巻いて頭に乗せクッションとして使用することもあります。
タンザニアでは水道が引かれていない家もあり、共同井戸、川や湖などから水を運んで使っているそうです。

幸い、松浦さんが暮らした家には水が引かれていたそうですが、
1年目に暮らした家では、乾季になると水源の湖の水量が減って配水が時間制限となり、
1日バケツ1杯の水を貯めて生活をまかない、
2年目に暮らした家では、山から引いた水を使用していたため雨が降ると泥水になり、
市販の濾過(ろか)装置を使って濾過し、煮沸してようやく飲み水を確保できるという生活を送っていたそうです。
そうした暮らしの中には水を大切に使うための知恵や工夫がたくさん詰まっていました。

そこで、自分たちの暮らしの中では、どんな場面で水を使っており、
その水をどうやったら節約できるか、ということをそれぞれ考えて発表しました。
・お風呂の水を洗濯や掃除に使う
・雑巾はバケツで洗う
・雨水をためて花の水やりや洗車に使う
・洗う前の食器を紙でふく
・食事は残さず食べる
・こまめに水を止める
・水を使うときはチョロチョロ出す
・米の研ぎ汁を庭木にやる
また、ユニークなアイデアとして、
・トイレをボットン(汲み取り式)にする
・おでんの汁で雑炊をつくる
・一日の食器洗いを夕食の後にまとめてやる
など、さまざまなアイデアが出てきました。

松浦さんが日本に帰ってきて一番驚いたのは、
トイレに流す水が飲み水と同じきれいな水(しかも大量に)だということ、だったそうです。
今の日本の生活(郡上市在住)でも、
冬場に水道の水が凍ると、湯たんぽのお湯を翌朝、食器洗いや洗顔に使用したり、
食器を洗う前に新聞紙でふき取ったりという工夫をしているそうです。
水を大切にしようとする工夫は、
まずやってみることが大切だが、「やり続けること」が最も重要だと話されていました。
生徒からは、
「タンザニアの人の水を大切にする暮らしのことが少しわかった。自分でもできることをやってみたい。」
という感想が聞かれました。
Wrote:前西
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