豪快な仲間たちによる豪快な森林づくり!(NPO法人 ぎふし森守クラブ) - 2014.02.03 Mon
『ながら川ふれあいの森』(以下「ふれあいの森」)一帯を拠点としながら、周辺の金華山等の森林・竹林整備も行っている『NPO法人ぎふし森守クラブ』(以下「森守クラブ」)の活動におじゃましてきました。
この日の活動はふれあいの森の東側入り口周辺の森林整備。
集合したら道具を運んで早速活動開始です。
活動場所に到着すると、写真左上の『緑の募金 公募事業』の看板がお出迎え。1枚目の写真は『(公財)イオン環境財団』の助成事業の看板だったこともあり、外からも認められる活動をされている証拠ですね!
森の中を歩いていると、黄色のビニールテープで囲われた四角いエリアを発見しました。(写真左下)「これは、森の木の密度を調べるための基準地点。これと同じ囲いが他にもあって、ここを基準にどれだけ間伐が必要か決めるんや。」とのこと。その結果、「まだあと3割は間伐が必要。大変なことだけれど、森林のために頑張らんと…。」
写真を見ると、森の地表に背丈の低くて小さい植物がいくつか生えているのがわかります。森守クラブが活動を始めた頃は、森林は人の手が入らずに放置された状態で、木はこの上なく混み合った状態、森林の中は太陽が差し込む隙間もなく真っ暗、地表には何一つ小さい植物が生えていない状態だったそう。「活動10年で木の隙間ができ太陽が差し込むようになって、やっと少しずつ小さい植物も生えるようになってきた。」
この日に見つけた森の恵み。写真左は間伐した木を利用して栽培したしいたけ。こんな寒い冬の森でも元気に顔を出してくれるのですね!写真右はフユイチゴ。確実に恵みの森づくりは進んでいます!
とはいっても、あと3割間伐が必要ということは、まだまだ樹は混み合った状態。樹を伐っても、周辺の樹の枝にひっかかり、なかなか簡単に倒れてくれません。そんな時はロープでひっぱって倒します。
樹や周辺の樹の様子をよく見て、間伐する樹を倒す方向を決めます。写真左上、何人かで集まって出し合った意見を総合して倒す方向を決めてます。危険を伴う仕事なので、いろいろな角度から判断することが大事ですよね。
そして倒す方向が決まったらロープをかけ、ウィンチなども使いながら安全な方向へと倒していきます。「もうすぐ伐れるぞ~!」「お~い!そっち行くでどいとれよ~~~!」「くるぞ~!逃げとけよ~!」と、常にお互いに声をかけあって安全確認。うまく倒れたら「おぉ~!やったなぁ~!!」「よっしゃよっしゃ~!!」と、皆さんで喜びの声!「大の男が集まって、こんなことでいつもバカみたいに喜んどるんやでおかしいやろ~?」と豪快に笑ってらっしゃいますが、自然相手の仕事は何が起きるかわからない大変なもの。その仕事がうまくいった時の喜びたるや、それはもう相当ですよね!!
お昼休憩の時間を利用して、チェーンソーのメンテナンスを行う方がいらっしゃいました。写真左、3人寄れば文殊の知恵!写真右上、三人で足りなければ5人で!写真右下、はたまた人を代えて!と、皆さんでワイワイと智恵をだしながら解決していきます。素敵な仲間関係ですね!
森守クラブの活動は全てボランティア。助成金等を活用してある程度の道具は準備できましたが、チェーンソーを人数分そろえるのはなかなか困難です。ところが森守クラブの皆さんは足りない分は当たり前のように人力でカバーしてしまいます。昔は全て人力で木を伐っていたのですから、チェーンソーがなくても十分間伐は行えますよね!
さて、苦労して倒した木ですが、倒したら終わりではありません。森の次世代を担う低木の肥料として腐りやすいように。また、低木の成長を妨げない場所まで移動させやすいように、短く玉伐りしたり枝を切ったりしていきます。とにかく作業が速いのです。
こうして1日かけて、除伐、玉伐り、枝切りを繰り返していくと、また一段と森が明るくなって、健康になってきているんだな~と実感できました。皆さんお疲れさまでした!
『NPO法人ぎふし森守クラブ』は活動を始めてから10年を過ぎました。(NPOとしての法人認証はH17年)現在は正会員42名、協力会員10名の計52名で活動しています。
「クラブのメンバーは、頭を使うのは得意ではないかもしれないけれど、体を使う仕事に対して労力を惜しまずに一生懸命活動してくれる。だからこれから先、新しい活動を増やしたりしていくのではなく、とにかく怪我のないように、みんなで健康に続けていけたらいい…。」とは、会長の神山さん。(上段右端)
山仕事は体力仕事。「このクラブの活動は、年間たった3,000円で楽しめるスポーツクラブみたいなもん。歳とったからって、家や建物の中に閉じこもってしまうよりも、こうやって自然の中でみんなでワイワイ言いながら過ごしたほうがはるかに楽しいぞ!!」
『NPO法人ぎふし森守クラブ』は年会費3,000円で、月1~2回の森林整備と、年に数回のイベント出展や子ども向けの環境教育講座などを行っています。
入会のきっかけや活動の目的は人それぞれ。「自分の健康のために。」という方や、「何か人の役に立つことができたら。」という方、「ボケ防止にいいぞ!」という方や「外で食べるご飯が楽しみでやっとるようなもんや!」なんて笑いながらおっしゃる方もいらっしゃいましたよ!知識や技術は、体験を重ねて身につけていけばいいのです。
豪快で気のいい仲間が皆さんの参加をお待ちしてます。まずは体験参加から始めてみませんか?『森守クラブ』のホームページにある年間行事予定、または岐阜市の広報などで活動日を確認して、お気軽にご連絡ください。3月には竹の炭焼き体験もできますよ!お楽しみに!
この日の活動はふれあいの森の東側入り口周辺の森林整備。
集合したら道具を運んで早速活動開始です。
活動場所に到着すると、写真左上の『緑の募金 公募事業』の看板がお出迎え。1枚目の写真は『(公財)イオン環境財団』の助成事業の看板だったこともあり、外からも認められる活動をされている証拠ですね!
森の中を歩いていると、黄色のビニールテープで囲われた四角いエリアを発見しました。(写真左下)「これは、森の木の密度を調べるための基準地点。これと同じ囲いが他にもあって、ここを基準にどれだけ間伐が必要か決めるんや。」とのこと。その結果、「まだあと3割は間伐が必要。大変なことだけれど、森林のために頑張らんと…。」
写真を見ると、森の地表に背丈の低くて小さい植物がいくつか生えているのがわかります。森守クラブが活動を始めた頃は、森林は人の手が入らずに放置された状態で、木はこの上なく混み合った状態、森林の中は太陽が差し込む隙間もなく真っ暗、地表には何一つ小さい植物が生えていない状態だったそう。「活動10年で木の隙間ができ太陽が差し込むようになって、やっと少しずつ小さい植物も生えるようになってきた。」
この日に見つけた森の恵み。写真左は間伐した木を利用して栽培したしいたけ。こんな寒い冬の森でも元気に顔を出してくれるのですね!写真右はフユイチゴ。確実に恵みの森づくりは進んでいます!
とはいっても、あと3割間伐が必要ということは、まだまだ樹は混み合った状態。樹を伐っても、周辺の樹の枝にひっかかり、なかなか簡単に倒れてくれません。そんな時はロープでひっぱって倒します。
樹や周辺の樹の様子をよく見て、間伐する樹を倒す方向を決めます。写真左上、何人かで集まって出し合った意見を総合して倒す方向を決めてます。危険を伴う仕事なので、いろいろな角度から判断することが大事ですよね。
そして倒す方向が決まったらロープをかけ、ウィンチなども使いながら安全な方向へと倒していきます。「もうすぐ伐れるぞ~!」「お~い!そっち行くでどいとれよ~~~!」「くるぞ~!逃げとけよ~!」と、常にお互いに声をかけあって安全確認。うまく倒れたら「おぉ~!やったなぁ~!!」「よっしゃよっしゃ~!!」と、皆さんで喜びの声!「大の男が集まって、こんなことでいつもバカみたいに喜んどるんやでおかしいやろ~?」と豪快に笑ってらっしゃいますが、自然相手の仕事は何が起きるかわからない大変なもの。その仕事がうまくいった時の喜びたるや、それはもう相当ですよね!!
お昼休憩の時間を利用して、チェーンソーのメンテナンスを行う方がいらっしゃいました。写真左、3人寄れば文殊の知恵!写真右上、三人で足りなければ5人で!写真右下、はたまた人を代えて!と、皆さんでワイワイと智恵をだしながら解決していきます。素敵な仲間関係ですね!
森守クラブの活動は全てボランティア。助成金等を活用してある程度の道具は準備できましたが、チェーンソーを人数分そろえるのはなかなか困難です。ところが森守クラブの皆さんは足りない分は当たり前のように人力でカバーしてしまいます。昔は全て人力で木を伐っていたのですから、チェーンソーがなくても十分間伐は行えますよね!
さて、苦労して倒した木ですが、倒したら終わりではありません。森の次世代を担う低木の肥料として腐りやすいように。また、低木の成長を妨げない場所まで移動させやすいように、短く玉伐りしたり枝を切ったりしていきます。とにかく作業が速いのです。
こうして1日かけて、除伐、玉伐り、枝切りを繰り返していくと、また一段と森が明るくなって、健康になってきているんだな~と実感できました。皆さんお疲れさまでした!
『NPO法人ぎふし森守クラブ』は活動を始めてから10年を過ぎました。(NPOとしての法人認証はH17年)現在は正会員42名、協力会員10名の計52名で活動しています。
「クラブのメンバーは、頭を使うのは得意ではないかもしれないけれど、体を使う仕事に対して労力を惜しまずに一生懸命活動してくれる。だからこれから先、新しい活動を増やしたりしていくのではなく、とにかく怪我のないように、みんなで健康に続けていけたらいい…。」とは、会長の神山さん。(上段右端)
山仕事は体力仕事。「このクラブの活動は、年間たった3,000円で楽しめるスポーツクラブみたいなもん。歳とったからって、家や建物の中に閉じこもってしまうよりも、こうやって自然の中でみんなでワイワイ言いながら過ごしたほうがはるかに楽しいぞ!!」
『NPO法人ぎふし森守クラブ』は年会費3,000円で、月1~2回の森林整備と、年に数回のイベント出展や子ども向けの環境教育講座などを行っています。
入会のきっかけや活動の目的は人それぞれ。「自分の健康のために。」という方や、「何か人の役に立つことができたら。」という方、「ボケ防止にいいぞ!」という方や「外で食べるご飯が楽しみでやっとるようなもんや!」なんて笑いながらおっしゃる方もいらっしゃいましたよ!知識や技術は、体験を重ねて身につけていけばいいのです。
豪快で気のいい仲間が皆さんの参加をお待ちしてます。まずは体験参加から始めてみませんか?『森守クラブ』のホームページにある年間行事予定、または岐阜市の広報などで活動日を確認して、お気軽にご連絡ください。3月には竹の炭焼き体験もできますよ!お楽しみに!
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