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2014-01

まちづくりが森林整備に!!(牧田まちづくり協議会) - 2014.01.29 Wed

 大垣市上石津町にある牧田地区にて、素敵な取り組みが始まりました。
 取り組みを行うのは『牧田まちづくり協議会』(以下「協議会」)。地元の里山の木で積み木を作り、子どもたちにプレゼントするというもの。

智恵増

 『智恵増(ちえます)』という積み木を開発し、協議会の発足5周年記念事業として、今年度からスタートしました。

牧田まちづくり協議会

 これは協議会が行うまちづくり事業の一つとして行われます。
 「電子ゲームの普及で子どもたちは自然素材の良さや家族(祖父母、両親、兄弟姉妹、親戚)と一緒に遊ぶ楽しさから離れつつある。日々成長する子どもの適期に合わせて木のおもちゃを贈り、自然の良さに文字通り触れ遊びを工夫する楽しさ、家族一緒に遊ぶ喜びを味わってもらえるきっかけとしたい。そこから得られるものが「智恵」となり、その子の人生を幸せに導いてくれることを祈ってこの事業を企画した。」とのこと。
 また材料となる木材は、地域の山などの森林で切り捨てとなっている木を使っているので、森林整備にもつながっています。

あめんぼ工房

 地域の木材を使って『手づくり工房 あめんぼ』の主人で木工作家でもある雨宮さんが積み木へと加工していきます。
 雨宮さんご夫婦は東京からの移住者。「移住してきてくれた人たちに育ってほしい。」という協議会の想いから雨宮さんに依頼されたそうです。
雨宮さんは、「日本で流通している木製品は外材を使った物が多い。こんなに木があるのになぜ?」という疑問から「まずは自分の足元から見直そう。」ということで身近な木を使うことにこだわりを持つようになったそうです。そんな雨宮さんは、協議会の「地元の木で作った積み木を子どもたちにプレゼントする」という話を聞いて、「子どもたちのためにいいことだな…」と思い快諾。積み木制作が始まりました。
 雨宮さんが制作した積み木を、同じ大垣市内の『枡工房 ますや』有限会社 大橋量器)で作られる一升枡(一生増す)に入れ、同じく大垣市内の授産所『かわなみ作業所』で作られる布手提げ袋に入れて子どもたちの手へと渡ります。一つの物を作り上げるのに、地域の制作者3者がつながる素敵な事業ですね。

智恵増プレゼント

 こうして出来上がった『智恵増』は地域の子どもたちが通う『牧田保育園』の5歳児さんたちにプレゼントされました。保育園でも受け取った時の様子が掲示されていて、子どもたちもこれを見るたびに感謝の気持ちを思い出してくれるのではないでしょうか。受け取った子どもたちのご家族からの反応もとても良く、「木のにおいやぬくもりが感じられていい。」「シンプルな形で遊び方が決まっていないから、考えて遊んでいる。」「片付ける時にうまく枡に入れないと片付けができないから、考えて片付ける。」といった感想や、受け取ったお子さんのおばあちゃんから「子どもたちは電子ゲームで一人ずつバラバラに遊ぶようになってしまっていたけれど、『智恵増』をプレゼントしていただいて、久しぶりに家族が集まって積み木を囲んで賑やかにすごすことができました。本当にありがとう。」というお礼の電話が協議会に寄せられたことも。
 協議会では「子どものうちから5感を使った体験をしておくことが大切。」という想いで、『智恵増』プレゼントは5歳頃が適齢と判断。今後も5歳児さんにプレゼントを続けていくそうです。うらやましいですね!
 
牧田保育園

 『牧田保育園』は、建物もとても素敵な木造でした。この建物には協議会の願いもあって、地域の森林の木を使って建てられたのだそうです。
 玄関入ってすぐ出迎えてくれるのがたくさんの柱の組み方見本(写真左上)です。昔ながらの技術を使って柱を組んでいくことで、釘などの金具をできる限り使わずに建てられたそう。使われる部分によって組み方もさまざま。匠の技の集大成でできた保育園なのですね。
 また、地域の木を使って建てるため、木の太さはバラバラ。だから床板の太さもバラバラ(写真左下)。機械的に並んでいる床板よりも、こちらの方が木のあたたかみが感じられるような気がしますね。

智恵増バージョンアップ
 
 このように多くの人の手をつないで子どもたちの手へと渡る『智恵増』。プレゼントしたらそれで終わりではありません。地域の里山が育んできた木を、子どもたちの身近な姿に有効活用し、『智恵増』が売れることで地域に収入が得られる。『智恵増』を商品化して世に広めていくことで新たな雇用が生まれて、地域の過疎高齢化に歯止めがかかる可能性もある。まちづくりにもつながるのですね!また『智恵増』が売れれば、定期的に森林整備が行われることにもなります。『智恵増』によって、地域に新たな可能性が生まれているのです。
 写真は左から右にいくにつれて、積み木の厚さが変わってきていますが、保育士さんや大垣市環境市民会議理事会など、多くの方々の意見を反映させながら、今後も改良され続けていきます。まちづくりと持続可能な森林整備をめざして…。

 なお、今回の取材は『菜の花舎』松島頼子さんの協力のもとに行わせていただきました。ありがとうございます。
 また、松島さんのブログ『多良の歳時記』にて、上石津の魅力をもっとたくさん知ることができます。ぜひご覧ください。
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ぎふ森林づくりサポートセンター

Author:ぎふ森林づくりサポートセンター
『ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)』は、岐阜の森づくり(里山づくり)、森林整備、森林ボランティア、木育、木工、環境教育(森林教育)、自然体験などの活動をサポートする「ぎふの森林づくり総合窓口」です。
森づくり活動に必要な用具や木のおもちゃなどの無料貸出も行っています。
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