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2013-08

岐阜森林愛護隊『都会から汗を流しに…』 - 2013.08.30 Fri

 都会に住んでいても森の手入れがしたい…と、岐阜県内各地へ出向いて森のお手入れをボランティアで行っている活動的な会があります。

愛護隊集合外

 岐阜県の森林を守り育て、山村と都市との交流を進めるボランティア団体として1993年153名という大人数で結成した「岐阜森林愛護隊」(以下「愛護隊」)。会員さんの加齢などによる脱退や、若手の入隊などもあり、現在は54名で活動しています。
 主に月1回の郡上市白鳥地域での森林整備を行っていますが、他にも恵那市、可児市、高山市など、活動範囲は県内各地におよびます。2年前より年1回、3泊4日で飛騨市宮川町種蔵地域の里山整備も行っており、3回目の今年の活動は8月23日(金)~26日(月)。大阪から毎年来ているという方もいらっしゃり、今回もとても賑やかに活動が行われました!
 
tanekura.jpg

 飛騨市宮川町は富山県との県境に位置しており、周囲を北アルプスや飛騨山脈などの山々に囲まれた自然豊かな農山村です。その中で日本の原風景を今に残し「板倉と石積み棚田」の名称で写真愛好家の間でも人気のスポットとなっているのが「種蔵」です。ここの住民の平均年齢は約70歳。年々進む高齢化に負けじと、12世帯24名が棚田や集落を守るように暮らしています。
 種蔵は、「岐阜の宝もの認定プロジェクト」の第2ステージ「明日の宝物」にも認定されている美しい場所。TVや新聞、雑誌などでも度々取り上げられる人気の場所ですが、景色の美しさと同時に高齢化による景観維持の危機も取り上げられます。
 そんな中、愛護隊、隊長の松下さんは「この地域をなんとかしたい!!」と強く思い、あちらこちらに相談をして種蔵区長の荒谷さんを紹介していただき、種蔵での活動がスタートしたのだそうです。

kouminkan.jpg
(お借りしている公民館 ブルーシートの裏は洗濯物干し場)

 愛護隊の方々は、都市部にお住まいの方が多いため種蔵地域からは遠く、なかなか頻繁に行き来することは難しいそう。そこで、年1回の活動を3泊4日とじっくり時間をかけて行うのだそうです。3泊4日という長期滞在であっても、地元の方へのお願いは地元の公民館の利用依頼のみ。お風呂だけは地元の方たってのご厚意で、種蔵にある素敵なお宿「板倉の宿 種蔵」の浴場をお借りしているそうですが、寝具は寝袋持参。食事は食材の準備から調理・片付けまで自分たちで行うというこだわりぶり!!「その方が私たちも自由にできるし、地元の方も楽でしょ?」と満面の笑顔でおっしゃる会員さん。しかしその言葉の裏には「私たちの活動は、地元に住んでいる方達に喜んでもらうためのものであって、地元の方の負担になっては意味がない…」という松下さんの強い想いがあってのことです。

石積み補修

 さて種蔵活動日1日目、天気は雨…。到着して荷物の整理をササッとすませた後、皆さん当たり前のようにカッパなどの雨具を用意して作業開始!!この日の作業は、種蔵の看板でもある棚田の石積みの補修作業。岐阜の宝ものを守る大事な作業ですね!天気なんてものともせず、目標の活動を達成する皆さんの姿に、地元の方々も「本当にこの人たちの一生懸命さには頭が下がる!!」と、感動してらっしゃいました。

草刈り2

 二日目は地域の下草刈りを。草刈り機の扱いも慣れたもので、あっという間に綺麗さっぱりになってしまいます!!地域の草刈りは地元宮川町の方々で結成した「種蔵を守り育む会」でも年に数回行っていますが、刈っても刈っても草はすぐに伸びてしまい、とても活動が追いつかないそう。そこで愛護隊の皆様も草刈りを行って地元の方々の活動援助をしているのですね!
 こうした愛護隊の活動を受けて「外からわざわざ来てまで草刈りをしてくれる人がいる。私たちも、活動には参加できなくても、せめて自分の所だけでも草引きをしてきれいにしよう!!」と、地域がきれいに、そしてみんなが明るくなってきたそうです!

yuuhodou.jpg

 3日目は、「種蔵を守り育む会」が取り組んでいる遊歩道づくりのお手伝いを。道なきところに道をつくっていきます

kui-uchi.jpg

 杭打ちだって慣れたもの!ゴツッ!ゴツッ!という音を響かせてどんどん埋まっていきます。遊歩道は木々の間をぬう林間コース。そのため、樹の根っこにぶつかることもあります。根っこを切る?迂回する?根っこを活かしてコースをつくる?利用者にとって歩きやすいのは?森にとっていいのは?…など、さまざまな角度からみて最良の方法でつくっていきます。森林や自然を愛し、知識と経験豊富な愛護隊ならではですね!
 4日目の活動は地元の方々の畑作業のお手伝いも少し交えて無事、全日程終了しました。

育む会
juuminto-kyouryoku.jpg

 愛護隊の活動は、常に地元の方の気持ちに寄り添い、協働ですすめられていきます。活動の間も、種蔵の区長さんと副区長さんがかわるがわるいらっしゃいました。また、活動には参加できなくても、野菜やすいかなどの差し入れにいらっしゃる方もいらっしゃいました。「種蔵は、野菜も果物も本当においしい!!これが楽しみで来とるっていうのもあるなぁ!」作業後に差し入れのすいかをほおばりながら、わっはっは!と豪快に笑う隊員の皆さん。全力で作業をしたからこその至福のひとときですね!
 松下さんは種蔵での活動の魅力をこう語ります。
 「種蔵の人たちは、私たちの下草刈りの汗を本当に喜んでくれる!ここは、汗に対して汗で答えてくれるところ。反応がダイレクトに返ってくるから喜びを目で見て肌で感じることができる。お互いに元気なうちに一緒に汗をかいていきたい!!」
 愛護隊の活動は今年20周年を迎えます。ホームページもリニューアルして、今後新しく隊員を広く募集する予定。また今後、一般の方でも参加できるような体験なども企画していく予定です。
 知識も経験も豊富な愛護隊の活動で、一緒に心地よい汗流しませんか?
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ぎふ森林づくりサポートセンター

Author:ぎふ森林づくりサポートセンター
『ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)』は、岐阜の森づくり(里山づくり)、森林整備、森林ボランティア、木育、木工、環境教育(森林教育)、自然体験などの活動をサポートする「ぎふの森林づくり総合窓口」です。
森づくり活動に必要な用具や木のおもちゃなどの無料貸出も行っています。
森林づくりや『ぎふ木育』に関わるイベント情報も『ぎふ森林づくりサポートセンター』HPにて紹介中!取材依頼も大歓迎!お気軽にご連絡ください!ぎふサポセン

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