次の木育先導者を育てる!!(ぎふ木育指導者研修「木で育てる」) - 2013.05.30 Thu
5月19日(日)岐阜県森林文化アカデミーにおいて、『ぎふ木育指導者研修「木で育てる」』が行われました。
『ぎふ木育推進員』でもある、「共育工房IPPO」主宰の福島計一さんを先生としてお招きし、じっくりと木育について学びました。
「木育(もくいく)」と言うと、とても難しそうな響きですが、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことであり、昔は生活の中で、普通に、当たり前に行ってきたものです。今、生活や環境の変化で失ってきてしまいましたが、それを取り戻そうというのが「木育」の取り組みであって、特別なことではないのですよ。
福島先生のこの言葉から、木育に対する親しみを感じてから研修が行われました。
具体的な木育のアプローチ方法としては2つ。
樹(森などで生えている状態の「き」)からのアプローチと、木(伐採後、作って使う「き」)からのアプローチがあります。
樹からのアプローチとしては、森のようちえん(子どもたちの学びや遊びの場が自然の中であること)などがあり、木からのアプローチとしては、木工体験を通して、木→樹→森を考えることなどがあげられます。
加納西保育園の木育に関する素敵な取り組みも紹介させていただきましたが、休憩時間に自分たちの参考に…と、真剣に眺める先生方の姿が印象的でした。
木育についてしっかり学んだ後は、実習です。「ままごとあそび」を行いました。「ままごとあそび」は、「木育」の可能性を秘めた遊びです。自然物を使った「見立てあそび」であり、想像力を働かせながら工夫して遊ぶことができるため、どこでもできます。また、その遊びの中から、食事の作法を身につけるという利点もあります。
さぁ、ままごと遊びを始めましょう!!…と、いきなり言われても、頭がかたい状態では「見立てる」ということはとても難しく感じてしまいます。
そこでまずはウォーミングアップとして、自然物を使って遊ぶための「視点の転換」の方法について練習しました。今回は安野光雅さんの『もりのえほん』(福音館書店)の中から動物を見つけ出す作業を通して、視点の転換方法を身につけました。
福島先生の少しずつ出してもらえるヒントもいかしながら、グループで探しました。「あぁ~~~~!!なるほど~~~!!」といった声があちこちから聞こえてきて、皆さんどんどん頭が柔らかくなってきたみたいですね!
そうして視点の転換方法を身に付けた後は、外でままごと遊びの素材集めとして、自然の物を集めてまわりました。「あ!これハンバーグにしよう!」など、早速視点の転換効果がでているようです!「これ、何の葉っぱかな?」「あ!今この花の時期なんだ?」というように、遊びを通して無意識にさまざまなことを学んでいました!
さて、自然の中で素材集めを楽しんだ後は、自分のごはんを作ります。
作り始めると、どんどんイメージがふくらんできますね!皆さんとっても楽しそうです!!さすが大人の皆さん!見た目の美しさにもこだわりが!!ここで美的センスも磨かれるのではないでしょうか?
こうしてとってもおいしそうなマイプレートが完成しました!!
完成したら発表会!!自分がどんな想いで作ったのか、仲間がどんな想いを持っているのかを交流します。
素材集めをしている時はイメージがわかなかったけど、自分のプレートを作っていくうちに、どんどんイメージが膨らんできた!!という感想もありました!
目一杯遊んだあとは、素材を自然にかえし、自分のお皿をメンテナンス(これがきっと使った食器は洗って片付けるという行為につながるのですね!)して終了です。
岐阜県ではこういった木育の取り組みを支援する7名の木育推進員を委嘱しています。どなたもとてもあたたかく、熱心に取り組んでくださる方ばかりですので、木育に取り組みたいと思ったらぜひご相談を!!
1日の研修を通して、子どもの気持ちにかえって学び、遊ぶ活動の中から、次世代を担う子どもたちをどんな環境で、どのように育てたいかをじっくり考えることができました。あれがだめ、これがだめではなく、どんなものがいいのか、どうしたらいいのかというように、生活の中での選択肢を広げてあげるのが私たち大人の役目です。木育というのは、そのための1つの方法にすぎません。しかしその木育の中に、とても大きな可能性を見出すことができたような気がします。
欲しい物は、お金を出せば全て手に入る時代です。皆さんは大人として、子どもたちをどんな環境で育てたいですか?そして、どう育てたいですか?
『ぎふ木育推進員』でもある、「共育工房IPPO」主宰の福島計一さんを先生としてお招きし、じっくりと木育について学びました。
「木育(もくいく)」と言うと、とても難しそうな響きですが、「木とふれあい、木に学び、木と生きる」ことであり、昔は生活の中で、普通に、当たり前に行ってきたものです。今、生活や環境の変化で失ってきてしまいましたが、それを取り戻そうというのが「木育」の取り組みであって、特別なことではないのですよ。
福島先生のこの言葉から、木育に対する親しみを感じてから研修が行われました。
具体的な木育のアプローチ方法としては2つ。
樹(森などで生えている状態の「き」)からのアプローチと、木(伐採後、作って使う「き」)からのアプローチがあります。
樹からのアプローチとしては、森のようちえん(子どもたちの学びや遊びの場が自然の中であること)などがあり、木からのアプローチとしては、木工体験を通して、木→樹→森を考えることなどがあげられます。
加納西保育園の木育に関する素敵な取り組みも紹介させていただきましたが、休憩時間に自分たちの参考に…と、真剣に眺める先生方の姿が印象的でした。
木育についてしっかり学んだ後は、実習です。「ままごとあそび」を行いました。「ままごとあそび」は、「木育」の可能性を秘めた遊びです。自然物を使った「見立てあそび」であり、想像力を働かせながら工夫して遊ぶことができるため、どこでもできます。また、その遊びの中から、食事の作法を身につけるという利点もあります。
さぁ、ままごと遊びを始めましょう!!…と、いきなり言われても、頭がかたい状態では「見立てる」ということはとても難しく感じてしまいます。
そこでまずはウォーミングアップとして、自然物を使って遊ぶための「視点の転換」の方法について練習しました。今回は安野光雅さんの『もりのえほん』(福音館書店)の中から動物を見つけ出す作業を通して、視点の転換方法を身につけました。
福島先生の少しずつ出してもらえるヒントもいかしながら、グループで探しました。「あぁ~~~~!!なるほど~~~!!」といった声があちこちから聞こえてきて、皆さんどんどん頭が柔らかくなってきたみたいですね!
そうして視点の転換方法を身に付けた後は、外でままごと遊びの素材集めとして、自然の物を集めてまわりました。「あ!これハンバーグにしよう!」など、早速視点の転換効果がでているようです!「これ、何の葉っぱかな?」「あ!今この花の時期なんだ?」というように、遊びを通して無意識にさまざまなことを学んでいました!
さて、自然の中で素材集めを楽しんだ後は、自分のごはんを作ります。
作り始めると、どんどんイメージがふくらんできますね!皆さんとっても楽しそうです!!さすが大人の皆さん!見た目の美しさにもこだわりが!!ここで美的センスも磨かれるのではないでしょうか?
こうしてとってもおいしそうなマイプレートが完成しました!!
完成したら発表会!!自分がどんな想いで作ったのか、仲間がどんな想いを持っているのかを交流します。
素材集めをしている時はイメージがわかなかったけど、自分のプレートを作っていくうちに、どんどんイメージが膨らんできた!!という感想もありました!
目一杯遊んだあとは、素材を自然にかえし、自分のお皿をメンテナンス(これがきっと使った食器は洗って片付けるという行為につながるのですね!)して終了です。
岐阜県ではこういった木育の取り組みを支援する7名の木育推進員を委嘱しています。どなたもとてもあたたかく、熱心に取り組んでくださる方ばかりですので、木育に取り組みたいと思ったらぜひご相談を!!
1日の研修を通して、子どもの気持ちにかえって学び、遊ぶ活動の中から、次世代を担う子どもたちをどんな環境で、どのように育てたいかをじっくり考えることができました。あれがだめ、これがだめではなく、どんなものがいいのか、どうしたらいいのかというように、生活の中での選択肢を広げてあげるのが私たち大人の役目です。木育というのは、そのための1つの方法にすぎません。しかしその木育の中に、とても大きな可能性を見出すことができたような気がします。
欲しい物は、お金を出せば全て手に入る時代です。皆さんは大人として、子どもたちをどんな環境で育てたいですか?そして、どう育てたいですか?
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