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2017-05

貴重な樹木保護に尽力を(『第21回 緑の育成と樹木保護保存セミナー2013』) - 2014.01.20 Mon

 1月18日(土)「(公社)岐阜県緑化推進委員会」「岐阜県緑の博士(グリーンドクター)協議会」主催の『第21回 緑の育成と樹木保護保存セミナー2013』が開催されました。

セミナー

 午前中は「長良川サービスセンター」にて講座を。

講話

 この日は松の保護についてのセミナーということで、海津市にある治水のために作られた『千本松原』の大工事の大変さを『宝暦治水保存協会』の中西会長(写真左)よりお話いただきました。
 その後松の保存のために、松枯れの原因と薬剤の投与について「1ミリの線虫 マツ大樹を枯らす」というテーマで『(株)山正』の矢橋さんより、DVDや写真を見ながらわかりやすい講座を学びました。

作業A

 午後からは『千本松原』に移動して、矢橋さんなどの専門家の指導のもとで、学んだばかりの薬剤投入を実際に行います。

薬剤手順1

 薬剤投入は、位置を定めるのが一番重要。木は、ぱっと見は元気そうに見えても、木槌などで軽くたたいていくと、重い音がする部分(=生きている部分)と、軽い音がする部分(=死んでいる部分)とがあることがわかります。死んでいる部分に投入しても、樹木は薬剤を吸収しないため、生きている部分にドリルで穴を開け、その際の削りかすの様子を見て、生きている部分であることを確認してから薬剤投入します。巨木(生長年月が長い樹木)になればなるほど、壊死している部分が多いので、生きている部分の見極めが大事なのですね。

薬剤手順2

 その後、穴を開けた部分に薬剤ボトルを差し込み、薬剤を入れ、ボトル中の空気を抜いて、投入開始となります。

高い位置の薬剤

 通常、松の場合は地上からの高さ50cm前後のあたりに薬剤投入しますが、この樹は、下のほうが壊死してしまっており、この部分より上は生きているようだという診断のもと、この位置に投入することになりました。
 今回は薬剤吸収を促進するために、薬剤ボトルにガスボンベで加圧する「加圧注入」を行いましたが、薬剤ボトルのフタを閉めてガスで加圧が始まると、中でシューという音がしてガスが充満し、ボトルが硬くなっていきます。ボトルに耳を近付けると(写真右下)「あ!確かに音がする!」加圧が始まったら、ボトル周辺を目で見てガス漏れや、液漏れがないか確認したら投入完了です。

作業B

 薬剤投入の最中も参加者の皆さんからの質問が飛び交い、充実したセミナーとなりました。

セミナー集合

 岐阜県では、樹木の保護・保存のために判断・治療できる専門技術者『岐阜県緑の博士(グリーンドクター)」』として認定しており、樹木の健全育成に関する相談窓口である『緑の相談室(TEL:058-273-3342)』の相談員として、岐阜県内の庭木や地域のシンボル樹木、里山の樹木などについての無料相談も行っています。(必要に応じた現地調査や、実際の治療を依頼する場合は料金が必要となります)今回の講座の参加者のような方々が親身になって相談に応じてくださいますので、ぜひご活用ください。
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緑の相談員『グリーンドクター免許更新講習会』 - 2013.10.23 Wed

 岐阜県では、貴重な樹木の保護、保存をしていくために、植物の生理、生態等の知識を有し樹木の病気等を総合的に判断・治療できる専門技術者を、「岐阜県緑の博士(グリーンドクター)」として認定しています。
 10月18,19日にこのグリーンドクターの登録更新研修が岐阜県立森林文化アカデミーで行われました。

研修

 グリーンドクターの登録は5年ごとに更新を行うのですが、18日(金)11名、19日(土)10名の方が研修に参加され、そこに県下に5名しかいないグリーンドクター3A級の長尾さんと遠藤さんを講師として招いて行われました。

活動実績発表

 まずは受講者の方の活動実績発表。この日は5名の方に発表していただきましたが、地域の御神木や、巨木など歴史ある銘木に治療されていました。
 発表の後には治療についての検討も行われ、似たような治療を行ったことがある方からの提案も盛んで、皆さん自身の知識をおおいに深められたようです。

遠藤さん

 遠藤さんには郡上市石徹白地域の銘木「石徹白の大杉(正式登録名称は『石徹白のスギ』)」の調査の様子を紹介していただきました。
 「石徹白の大杉」国特別天然記念物に指定されており、樹齢1,800年。樹高は21.5m(落雷のためか、主幹が途中で折れている)、胸高幹周13.5mの銘木です。
 しかしここまで樹齢を重ねた樹木だと、枯れている部分も多く、今までは半分くらいは枯れているのではないかと想定されていたそうです。ところが遠藤さんの調査で、枯れている部分はもっと多いのではないかということがわかってきました。レジストグラフ(ドリルの歯を回転させながら一定速度で貫入させる際に、ドリルの軸にかかる抵抗の大小で空洞や腐朽の位置を調べることのできる器機。針葉樹では年輪も明瞭に記される)による調査で、生きた部分は3箇所しかなかったそうです。
 それでも白山信仰の修験道の道標でもあり、石徹白地域のシンボルでもある石徹白のスギを残したいという方々の想いを受けて遠藤さんは今後も調査を続け、石徹白のスギの保存に努めていかれるそうです。

樹木調査

 午後からは現場実習ということで、長尾さんを講師として外で樹木や土壌調査を行いました。調査対象を定め、樹種名や樹高、生育状態などを調べていきます。
 枝打ち後の節の巻き込み速度は、若木ほど早く、老木になるほど遅くなっていくそうです。「人間も若い子ほど怪我が治るの早いからな!」と、長尾さん。なるほど、わかりやすいですね!!

土壌調査

 こちらは樹木周辺の土壌調査の様子。樹種によって土壌の向き不向きがあるため、生育状態が思わしくない場合は、土壌の改良も視野に入れなくてはいけないそうです。そのため、土壌の分析もできなくてはいけないそう。

土壌調査2

 カラーチャートと照らし合わせながら、真剣なまなざしで分析を行い、研修を終了しました。
 「自分たちよりもはるかに長い年月を生きてきた樹木を生き返らせるというとおこがましいですが、御神木であったり地域のシンボルであったりするような銘木たちを、せめて少しでも長生きさせられるように策を施していきたい。」とは受講者の方。とても実りある研修となりました。

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Author:ぎふ森林づくりサポートセンター
『ぎふ森林づくりサポートセンター(サポセン)』は、岐阜の森づくり(里山づくり)、森林整備、森林ボランティア、木育、木工、環境教育(森林教育)、自然体験などの活動をサポートする「ぎふの森林づくり総合窓口」です。
森づくり活動に必要な用具や木のおもちゃなどの無料貸出も行っています。
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